情報系の大学とオンラインスクール・専門学校の違い

プログラマーやエンジニアなど、ITのプロフェッショナルを目指して情報系の大学やオンラインスクールなど専門学校への進学を考えている方も多いことでしょう。
そこで悩むのが「専門学校と情報系大学のどちらを選ぶべきか」ということです。
当然、専門学校と情報系の大学では、特徴や学び方、学べる内容も異なります。
したがって、いかに自分に合っている方を選ぶかが大切です。

そこで今回は、自分に合った進学先選びの参考として、情報系の大学と専門学校、それぞれの特徴を解説していきたいと思います。

情報系の大学と専門学校、どちらを選ぶか

将来的にITのプロフェッショナルとなることを見据え、情報系の大学もしくは専門学校への進学を考えている方も多いことでしょう。
そうした方の中には、「プログラマーなどITエンジニアのスキルを学ぶにあたり、情報系学科のある大学を選ぶか、情報系の専門学校を選ぶかで迷っている」という方も少なくはないでしょう。
両者ともITのスキルを学ぶことを主眼に置いた学校ですが、それぞれ特徴は異なります。
ここでは、そんな両者の違いを解説していくことにします。

情報系の大学の特徴

●特徴
「情報系の大学」とは、情報工学を専門とする大学や、情報系学部を設置する大学のことを指します。
ソフトウェア、ハードウェア両面からコンピュータを学んだり、IT技術を用いてどのような社会貢献が行えるかといった、学問としての情報工学を学び研究する場だと言えます。

●メリット
「大学」と名の付くことから、卒業すれば学士の称号と大学卒業の資格を得ることができることが最大のメリットだと言えるでしょう。
また、学ぶ期間も四年間と長く、じっくりと体系的に情報工学を学ぶことができます。
大学卒業後は大学院へと進み、さらなる専門性を磨くこともできます。

●デメリット
大学の場合は、実践的なスキルよりも、学問としての情報工学を体系的に学ぶことが重視される傾向にあります。そのため、実際の開発現場で必要となるプログラミングスキルや開発工程というよりは、コンピュータのハードウェアやソフトウェアの原理や、それらを応用することで何ができるか、といった理論およびしくみに関する勉強が中心となる点で、実社会ですぐに通用する開発スキルを学ぶ機会が少ないのがデメリットだと言えるでしょう。

情報系専門学校の特徴

●特徴
「情報系専門学校」とは、実社会のITの現場で即戦力として活躍できる人材を育成することを目的とした学校を指します。
プログラミングや設計スキルといったシステム開発エンジニアはもちろん、WEBデザイナーやWEBプログラマーなどWEB制作を学ぶコースなどを設ける学校も多いほか、AI・データアナリストなど、これからの時代に求められる技術を学ぶことができるのも特徴だと言えます。

●メリット
まず大きいのが「実践的なスキルを磨くことができる」という点です。先にも述べたように、情報系専門学校は実社会のITの現場で役立つ技術を教えることを主眼に置いた学校です。それだけに実際のシステム開発の工程一つひとつを学べたり、プログラマー、システムエンジニア、プロジェクトマネージャー、システムアナリストなど、システム業務におけるさまざまな役割とその仕事内容についてもを学ぶことができます。
「多彩な学び方が行える」というのもメリットです。情報系専門学校には対面授業型とオンライン授業型の2種類があり、自分に合った学び方を選択できます。さらに専門学校によっては対面授業科かオンライン授業かを生徒が自由に選択できる「ハイフレックス型の授業」を設けるところもあり、こうした学校であればその日の気分で学び方を変えることができます。
また、専門学校によっては、一般的な2年制のコースに加え、4年制の高度専門士コースを設けるところもあり、ここで学ぶことで「高度専門士」を取得することができます。この高度専門士は大学卒業の「学士」と同等の資格のため、大学院へと進学することもできます。

●デメリット
実社会のITの現場で役立つ技術を学ぶことから、情報工学など「学問としてのIT」を学ぶ機会が乏しいことが挙げられます。
また、大学卒業の資格である「学士」を取得できないという点もデメリットの一つですが、先にも述べたように4年制の高度専門士コースを選ぶことで学士と同等の「高度専門士」を取得できるため、以前と比べ、卒業資格において両者の差はなくなりつつあります。

<関連リンク>ハイフレックス(Hybrid-Flexible)授業とは?

将来に対するビジョンと自分の学び方で選び方は変わる

情報系の大学と専門学校のどちらを選ぶべきなのかは、ご自身の将来に対するビジョンによって変わってきます。
IT系企業に就職し、情報ビジネスの世界でITエンジニアとしてすぐに活躍したいような社会人志向の強い方であれば実践的なスキルを学べる専門学校が向いていますし、じっくりと勉強したり研究を行いたいような方や、将来的に総合職などエンジニア以外にもキャリアの幅を広げていきたいような方は情報系の大学の方が向いていると言えるでしょう。
よって、まずは自分自身と向き合い、将来に対するビジョンや、学ぶ姿勢を明確化することが大切です。それによって、自分が選ぶべき学校が見えてくるはずです。

オンライン授業など柔軟に学べるのが専門学校の魅力

近年はコロナ禍によりラッシュ時の通学電車や、教室での集団授業に抵抗を感じる方も少なくはないでしょう。一方で、これまで通っていた高校のように、「リアルな授業でクラスメイトたちといい関係と築きながら楽しく学びたい」という方もいると思います。
そんな「学びのニーズ」に柔軟に応えてくれるのが専門学校です。近年はオンライン型の専門学校も増え、遠方地でも大都市圏のカリキュラムが充実した専門学校で学ぶことができ、自宅から高度なITスキルを学ぶことが可能です。
また、近年は、対面授業とオンライン授業をその日の気分で選べる「ハイフレックス型授業」を採り入れる専門学校なども登場しており、そうした学校を選ぶことでより柔軟に自分に合ったかたちで学ぶことができます。

大学、専門学校問わず、学校は学びの場であるだけに、「いかに無理なく学びやすい環境で勉強ができるか」ということが重要。その点で近年の情報系専門学校は一人ひとりの学習スタイルに合った柔軟な授業が用意され、志向や学習スタイルに合わせて無理なく学ぶことが可能です。

まとめ

以上、情報系の大学とオンラインスクールなど専門学校の違いや特徴について解説を行ってきました。

情報工学を体系的に学び、研究することを主眼に置いた大学に対し、専門学校は実社会でのITの現場でエンジニアとして活躍するための実践的なITスキルを学べる点で両者は大きく異なります。

近年ではオンラインスクールやオンライン授業を採り入れた専門学校も増え、さらに対面授業とオンライン授業双方を“いいとこ取り”したハイフレックス型授業を採り入れる専門学校なども登場するなど、「自分に合った学び方を選べる」という点では、情報系専門学校は学びやすい環境があると言えます。

いずれにせよ、情報系の大学と専門学校どちらを選ぶかは、「将来に対するビジョン」を明確化することが重要です。その上で「学びやすい環境が整っているか」という点を加味し、自分に合った学校を検討するようにしましょう。

情報系の大学と専門学校、どちらを選ぶか

【情報系の大学の特徴】
~特徴~
学問として情報工学を体系的に学ぶ場
~メリット~
・大卒(学士)の肩書を得ることができる
・体系的に情報工学を学ぶことができます。
・大学卒業後は大学院へと進むことも可能
~デメリット~
・学問としての情報工学なので実践的なスキルを学びにくい

【情報系専門学校の特徴】
~特徴~
実社会のITの現場で即戦力として活躍できるスキルを学ぶ場
~メリット~
・実践的なITスキルを学べる
・システム開発だけでなくWEBなども学べる
・オンライン型、対面型、ハイフレックス型と柔軟な学び方を選べる
~デメリット~
研究など知的探求的な学びが行えない

将来に対するビジョンと自分の学び方で選び方は変わる

・社会人志向が強い方は専門学校、将来的にエンジニア以外のキャリアも考えるなら大学

オンライン授業など柔軟に学べるのが専門学校の魅力

近年の専門学校はオンライン授業や、オンラインに特化したプログラミングスクール、自分で対面授業かオンラインかを選べるハイフレックス型など、自分の志向に合わせて柔軟な学び方を選べる。