「WEBデザイナーに資格は必要?」
「どんな資格がある?」
スマホが普及したことで、誰もがインターネットにアクセスできるようになりました。WEBサイトやアプリが日々生まれる現代では、それらの印象や使い勝手を左右するWEBデザイナーの仕事は需要があります。
WEBデザイナーとしての実績となるポートフォリオが豊富なら、有利な条件で転職できたり仕事を獲得できたりします。しかし実績がない人は、どのようにWEBデザイナーとしての経歴を進めていいのか分からないという方も多いでしょう。
そこで本記事では、WEBデザイナー向けの資格をご紹介していきます。
WEBデザイナーになるために資格は必要ない
まず、WEBデザインの仕事に特定の資格は必要ありません。未経験かつWEBデザインに関する資格を持たない人でも、WEBデザイナーとして働くチャンスはあります。
しかしWEBデザイナーという職業は実力重視ですので、自分のスキルを証明できるものが必要です。すでにWEBデザイナーとしての実績を持っている人は、ポートフォリオを提示することでスキルを証明できます。
しかしWEBデザイナー未経験の場合、スキルを証明できるものがありません。そこでWEBデザインに関する資格を取得しておくことで、正確な情報や基礎的なスキルを持っていることを証明できるのです。
未経験からWEBデザイナーを目指すなら、WEBデザインに関する資格を取得しておくことをおすすめします。
WEBデザイナーに関する資格一覧
WEBデザインに関する資格として人気があるものを、5つご紹介します。
WEBクリエイター能力認定試験
ビジネス能力認定サーティファイが主催する試験で、HTMLのコーディングやデザイン能力といった、WEBデザイナーの基本スキルを証明できる資格の1つです。
WEBクリエイター能力認定試験は、エキスパートとスタンダードの2段階に分かれています。エキスパートではレイアウト手法や色彩設計といったWEBデザインの表現、新規サイトの構築やマルチデバイス対応といった内容が問われ、エキスパートではHTML5のマークアップやWebページのデザイン・レイアウト表現が問われます。
参照:WEBクリエイター能力試験HP
WEBデザイナー検定
公益財団法人 画像情報教育振興協会(CG-ARTS)が主催する資格で、コンセプトからWEB制作の知識を問われる検定です。準備段階であるコンセプトメイキングやWEBページのデザイン・テスト運用や評価といった、サイト運営に関わる様々な知識の証明として活用できます。
WEBデザイナー検定ベーシックとエキスパートに分かれており、ベーシックはWEBサイトの企画や作成・デザインに関する基礎知識が問われます。エキスパートはWEBサイト運用に関する専門的な理解や実際のWEBデザインに活かす能力も求められ、難易度は決して低くありません。試験は年2回実施され、全国20都道府県(2021年8月時点)で開催されます。
参照:Webデザイナー検定HP
ウェブデザイン技能検定
厚生労働省が認定する資格であり、WEBに関する資格の中で唯一の国家資格です。検定に合格すると「ウェブデザイン技能士」という肩書が得られ、スキルや能力を強くアピールできます。
ウェブデザイン技能検定はサイトのデザインはもちろん、使いやすいサイト構造などアーキテクチャに関する知識、さらにはデザインセンスまで必要です。1級から3級まであり、1級に合格すると厚生労働大臣から合格証書が与えられます。3級は誰でも受験でき難易度も60~70%と比較的易しいので、初心者の方にもおすすめです。2級3級は年に4回試験が開催されますが、1級は年に1回のみとなります。
参照:WEBデザイン技能検定HP
アドビ認定アソシエイト
アドビ社が主催する資格試験です。WEBデザイナーに欠かせないillustratorやPhotoshopといったアドビ社のソフトについて、操作方法に限らずデザイン全般のスキルを証明してくれます。国際的な資格であり、海外でもスキルの証明として利用できます。
アドビ認定アソシエイトは初心者向けの資格で、これからWEBデザインを勉強したい方や学生さんにおすすめの資格です。今後WEBデザインを目指すにあたり、よい足掛かりとなってくれるでしょう。
2021年8月時点ではPhotoshop、illustrator、Premiereの3つの試験科目があり、受験料では学割も用意されています。CBTというコンピュータで受験するため、全国の試験会場でいつでも受験できます。
参照:アドビ認定プロフェッショナルHP
HTML5プロフェッショナル認定資格
特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(LPI-Japan)が主催しており、HTML5、CSS3、JavaScriptといったマークアップに関する技術や知識を認定する資格です。WEBデザイナーの仕事はデザインだけと思われがちですが、最低限のプログラムの知識を持っていると仕事の幅が広がります。
HTML5プロフェッショナル認定資格はLevel1、Level 2の2段階に分かれており、Level 1に合格しなければLevel 2へは進めません。レベル1ではマルチデバイスに対応したWebコンテンツ制作の基礎の実力を問われ、レベル2ではシステム間連携や最新マルチメディアに対応したWebアプリや動的なWebコンテンツの開発・設計に関する能力を問われます。
WEBデザイナーが最低限のプログラミング技術を身につけたい人におすすめです。CBT(コンピュータ)もしくは自宅や職場からのオンライン受験(OnVUE受験)の2つの方法から選べます。
参照:HTML5認定プロフェッショナル認定試験HP
まとめ
WEBデザイナーを目指す人におすすめの資格についてご紹介しました。まとめると、WEBデザインに関するおすすめの資格は以下の通りです。
- WEBクリエイター能力認定試験
- WEBデザイナー検定
- ウェブデザイン技能検定
- アドビ認定アソシエイト
- HTML5プロフェッショナル認定資格
未経験からWEBデザイナーを目指すなら、まずは資格の取得を通してスキルや技術を学ぶことをおすすめします。資格を通して得たものは、WEBデザインの仕事で大いに役に立ってくれるでしょう。