デザインとテクノロジーの未来

ゲーム分野におけるVR技術やCGデザイン、IT・IoT分野におけるAIプログラミング技術やホワイトハッカー技術、ロボット分野における制御技術やAI技術など、さまざまな先端技術が登場し、これからの時代のクリエイターやエンジニアに求められるスキルも大きく様変わりしつつあります。
今回は、「デザイン×テクノロジー」という新たな視点から、未来のクリエイターに求められるスキルを浮き彫りにしていくことにします。

デザインとテクノロジーの融合による新たなスキルが求められる時代へ

これからの時代のモノづくりは、単に技術だけでなく、創造力やデザイン、テクノロジーなど、複数の要素が融合したスキルが求められていく、と言われています。

たとえばAIエンジニアの場合、単にプログラマーとしてのスキルだけでなく、データ分析スキルやAIデザイン(設計)などを組み合わせたトータルなスキルを身につけることで、工場における作業の自動化や無人運転、全自動農業など、さまざまなニーズに対応する人材へと成長することができます。

また、今日のモノづくりにおいてはデザインとテクノロジーは非常に深い関係があり、常に双方を意識した仕事が求められます。
たとえばスマートフォンを開発する場合においても、単にスペック面だけでなく、「使いやすさ」「美しさ」「見やすさ」「持ちやすさ」といったデザインとそれを実現する技術の両方が欠かせないものであり、その2つのスキルを高いレベルで兼ね備える人材というのは、今後、より強くさまざまな産業分野から求められていくでしょう。

創造する力も重要

これに加え、「創造する力」もこれからのモノづくりでは大切になります。
たとえば「15年後の世界はどうなっているか?」という未来をテーマに、既成概念や現在の常識にとらわれない自由な発想によるモノづくりを行うことで、人々にとって欠かせない仕組みや愛され続けるモノを生み出すことができるようになることでしょう。

これからの時代に求められる人材とは

そんな「これからの時代に求められるクリエイターやエンジニア」になるには、具体的にどのようなスキルが必要なのでしょうか。
ここでは「ゲーム」「IT・IoT」「ロボット」といった分野を例にとり、具体的にどのようなスキルが求められていくのかを解説していくことにします。

ゲーム分野

今日のゲームの進化は目を見張るものがあります。実写と見紛うかのようなリアルな映像と動き、世界中のプレーヤーと一緒になって楽しめるグローバル性、そして凝りに凝ったシナリオなどにより、世代や国籍、人種を問わず、誰もが楽しめる一大エンターテイメントへと成長し続けています。
そうした高度なゲームコンテンツを制作するにあたっては、C言語やC#、C++、JavaScriptといったプログラミングスキルはもちろん、「Unreal Engine」や「Unity」といった主流のゲームエンジンや、 「Oculus」「HTC Vive」といったVRシステム、「MAYA」「ZBrush」といった最新のゲーム技術を用いた総合的な開発スキルが、これからのゲーム制作では求められていくでしょう。
また、PS5やNintendo Switchなどのコンシューマーゲームから、VR・AR・MRゲーム、スマートフォン・タブレット用アプリなど幅広いプラットフォームの知識に加え、ゲーム企画およびゲームシナリオといったプランニングスキルなども重要となります。

AI、IoT分野

今後、あらゆる産業でAIやドローンなどのIoTを活用したIT改革が進められていくことは間違いありません。行政や交通インフラ、物流、医療をはじめ、さまざまな分野でデジタル改革の一環としてDX(デジタルトランスフォーメーション)化が推進され、人々の生活に大きな利便性が生まれていきます。
そうした時代の中では、AI、IoT、ITの各知識をトータルに身につけた人材は重宝されることでしょう。

一例を挙げれば、AIプログラミングスキルやデータ分析スキル、機械学習やディープラーニング学習の基礎となるAI数学の知識などトータルな技術や知識が特に重要となります。さらに今後、AI・IoTが進化・普及していく中で増加していくと見られるサイバー犯罪を防ぐための「ホワイトハッカー技術」なども、時代から求められていくスキルの一つになっていくことでしょう。

ロボット分野

人とコミュニケーションを図ったり、部屋のお掃除をしてくれる家庭用ロボットはもちろん、産業用ロボット、医療用ロボット、農業用ロボット、福祉用ロボットなど、今後、さまざまな分野でロボットの活用が進められていくことは間違いありません。
これらのロボット技術は、少子高齢化により労働力不足が深刻な社会問題となっている日本において無くてはならない技術であることから、それを支えるエンジニアも、これからの時代に強く求められていく人材の一つだと言えます。
制御技術や機械設計技術、電子・電気設計技術などのスキルのほか、より高度なロボット制御を実現する上でAIの知識などをバランスよく兼ね備えた人材というのは、さまざまな分野の課題や解決に導く上で必要とされていくことでしょう。

専門学校でトータルなスキルを身につけるのも手

ここに挙げたスキルはいずれも専門性が高いものであるため、これらを総合的に学ぶ機会はなかなかありません。
そこで強い味方となるのがデザイン&テクノロジーの専門学校です。

たとえばゲームからeスポーツ(ゲーム)、AI・IT、ロボット、イラスト・アニメ、CG・映像までデザインとテクノロジーが融合した幅広い専攻コースがあるような学校ならば、トータルなスキルを学ぶことが可能です。
ゲーム分野の専攻コースを例にとれば、企画、CG、ネットワーク、ゲームプログラミング、3D技術、VR技術、ゲーム企画、ゲームシナリオ、ゲームCG、キャラクターデザインなど、ゲーム制作で必要となるあらゆる知識を学ぶことができ、これからの時代に求められるスキルの基礎を身につけることができます。もちろん、AI・IT分野やロボット分野など他の選考コースでも同様のことが言えます。

さらにこうした専門学校では、就活をサポートするキャリアセンターを備えているような学校もあり、選考や面接におけるアドバイスはもちろん、業界との太いパイプによって自分の希望に適う就職先を見つけてくれるなど、就活を有利に進める上でも強い味方となってくれます。
もし、本気で将来的に武器となる高度な専門知識やスキルを身につけたいのならば、こうしたデザイン&テクノロジーの専門学校という選択肢も視野に入れ、将来を考えてみるのもいいでしょう。

まとめ

以上、「デザインとテクノロジーの未来」という視点から、これからの時代に求められるエンジニアやクリエイターについて解説を行ってきました。

ゲーム分野におけるVR技術やゲームエンジンの知識、IT分野におけるAIプログラミングやIoT技術、CG技術、ロボット分野における制御技術やAI制御技術など、次々に新しい先端技術が採り入れられるこれからの時代のモノづくりでは、一つのスキルだけではなく、トータルなスキルを持つ人材が求められていくようになります。

ただ、これらのスキルや知識は非常に専門性が高く、独学ですべてを網羅するのは難しいことも事実。そこでデザインとテクノロジーの両方を学べる専門学校でトータルなスキルを学ぶのも手です。
IT分野で言えば、各種プログラミング言語などプログラマーとしてのスキルはもちろん、AI技術や機械学習技術、ロボット技術、WEB技術とトータルなスキルや知識を学ぶことができます。
ゲーム分野で言えば、企画、CG、ネットワーク、ゲームプログラミング、3D技術、VR技術、ゲーム企画、ゲームシナリオ、ゲームCG、キャラクターデザインなど、ゲーム制作で必要とされるあらゆるスキルを身につけることが可能です。それによって将来的な就職における選択肢も大きく広がっていくことになります。

最後に、今回の記事をかんたんにまとめてみることにします。

●デザインとテクノロジーの融合による新たなスキル
・創造する力も重要

●これからの時代に求められるクリエイター・エンジニアとは
・ゲーム分野
プログラミングスキル、ゲームエンジンスキル、VRシステムスキルなど最新のゲーム技術を用いた総合的な開発スキルのほか、プラットフォームの知識やゲーム企画などのプランニングスキルなども重要となっていく。
・AI、IoT分野
AIプログラミングスキルやデータ分析スキル、機械学習やディープラーニング学習の基礎となるAI数学の知識などトータルな技術や知識に加え、ホワイトハッカー技術なども、時代から求められていくスキルの一つになっていく。
・ロボット分野
制御技術や機械設計技術、電子・電気設計技術などのスキルのほか、より高度なロボット制御を実現する上でAIの知識をバランスよく兼ね備えた人材が求められていくようになる。

●専門学校でトータルなスキルを身につけるのも手


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